若手・学生のためのAESジャパンフォーラム2023 レポート

こんにちは!

こちらは、「若手・学生のためのAESジャパンフォーラム2023」のレポートとなります。
昨年度のフォーラムは11月25日(土)に東京工科大学にて対面で行われました。昨年度は約20名の方にご来場いただきました。コロナ禍でオンライン開催となっていた本フォーラムも久しぶりの大変開催でした!ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

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まず、前半は東京工科大学 メディア学部 メディア学科教員の伊藤彰教先生とAES日本学生支部支部長の池田翔さん、東京工科大学当時3年生の三浦海響さんの3名によるインタラクティブ・オーディオの未来についてのトークセッションが行われました。

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東京工科大学で教員として務めている伊藤先生と、現学生によるそれぞれの考え方や、今後インタラクティブ・オーディオがどのように発展していくのかについてとても熱いトークが繰り広げられました。私自身もインタラクティブ・オーディオの在り方について考え直すきっかけとなりました。

後半は、音楽や音響に関心を持つ学生が日頃の研究や制作についての発表を行いました。様々な研究発表が行われていましたが、今年は3D audioを元にした研究発表が多い印象を受けました。

発表内容の一覧は以下の通りでした。

1青山莉子
洗足学園音楽大学
ヴァイオリンソロの3DAudio作品の制作について
2神谷世那
名古屋芸術大学
環境音の 3D Audio 収録における最適なマイク配置とは
3山地阿世流
東京工科大学
音源包囲型マルチマイクレコーディングによる立体音響表現
4日比奏妙
名古屋芸術大学
複数のマイクを用いた録音でのタイムアライメントとルームマイクのディレイの検討
5武藤夢歩
名古屋芸術大学
ピアノの3D Audioにおけるハイトマイクの検討
6池田翔
東京藝術大学
開放型ヘッドフォンとマルチチャンネルスピーカを併用した距離知覚
7深井龍心
名古屋芸術大学
アンビエント楽曲におけるBinaural mixの可能性について
8竹之内壮汰
名古屋芸術大学
HIPHOP録音におけるVocal・Chorusマイクの検討
9古田晏悠
名古屋芸術大学
ドラムOHのマイキング比較 -スネアからの距離とタイムアライメントについて-

昨年は対面で行うことができたため、参加者と発表者との意見交換が積極的に行われていたと感じます。また、7.1.4作品についても参加者に聴いてもらう機会を設けられたのは良かったと感じています。

発表した学生たちも、様々な方からの意見をいただき、より学びが深まったように感じています。私自身も発表者として参加させていただきましたが、直接意見をいただける環境はなかなか無いため、貴重な経験となりました。

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当イベントのレポートは以上となります。
このイベントをきっかけに、学生や若手の方々がより一層音楽や音響の研究を深めるきっかけになれば幸いです。日常生活もだんだん元通りに戻りつつある状況にあり、AESの活動としてもより活発化させたいと考えております。

こうして開催できているのも、様々な面でご協力いただける皆様のおかげです。この場をお借りして、イベントを支えてくださる先生方や参加者の皆さまに、心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

今年度もぜひ、皆様のご参加をお待ちしております!

名古屋芸術大学 学部3年 日比奏妙

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