10月9日〜11日の3日間、せんだいメディアテークにて「AES ジャパンコンファレンス・仙台2012」が開催されました。以下、我々学生支部による大イベント「サウンドアウォード最終審査会」のレポートになります!
「サウンドアウォード」とは、我々AES日本学生支部による学生レコーディングコンペティションです。サウンドデザイナーやエンジニアを目指す若い人達の育成、また5.1サラウンドをはじめとする新しい音響技術の普及を目的として、AESコンベンションやAESコンファレンス等で定期的に開催しております。
学生、また卒業後1年以内であれば在学中の作品を応募可能で、2chステレオあるいは5.1chサラウンドで制作された10分以内の作品であれば応募対象となり、作品のジャンルは問いません。
入賞者には協賛企業様からの豪華賞品があり、また作品応募者全員がプロの審査員による講評を頂けるという点で、今回5回目となる「サウンドアウォード」ですが、大盛況となりました。
今回も多くの学生から作品応募を頂き、審査員による事前審査を通過した4名のファイナリストが、この「サウンドアウォード最終審査会」で作品発表及びプレゼンテーションを行いました。
結果は、以下の通りです。
■最優秀賞
さまよう心臓 ~Rootles heart~
5.1chサラウンド。約10分間のアニメーション作品における効果音制作及びサウンドデザイン。
黒岩若菜(東京藝術大学)
副賞:RME BabyFace
■優秀賞
Spots Spots
2chステレオ。約5分間のアニメーション作品における効果音制作及びサウンドデザイン。
鈴木勝貴(東京藝術大学)
副賞:PreSonus Studio One Professional2
■奨励賞
利家とまつ メインテーマ
5.1chサラウンド。洗足学園前田ホールにて「日本レコード大賞編曲賞受賞記念コンサート」をサラウンドでライブ録音。
稲垣杏理(洗足学園音楽大学)
副賞:SUREヘッドホン SRH940
■努力賞
alone
2chステレオ。友人の写真展のBGMとして制作した音楽作品。
上水流諒(玉川大学)
副賞:音源ソフト BFD2+Expansion Pack: Kabuki & Noh
また、今回以下の4名の方に審査をお引き受け頂き、事前審査、「サウンドアウォード最終審査会」当日審査、作品講評を頂きました。
沢口真生様(サラウンド寺子屋塾)
1971年千葉工業大学電子工学科卒。同年NHK入局。2005年パイオニア株式会社技術開発本部顧問に就任。現在はサラウンド寺子屋塾を主宰、またUNAMAS JAZZレーベルを立ち上げ高品質音楽制作を行う等、録音、サウンドデザイン、サラウンド音響等多方面で絶大な活躍をされております。
江夏正晃様(株式会社マリモレコーズ)
株式会社マリモレコーズ代表取締役として楽曲プロデュース、アルバム制作、CM他数々の音楽制作を行い、またレコーディング、ミックス、マスタリングまで一貫したプロデュースをされております。関西学院大学の非常勤講師でもあります。
村越宏之様(株式会社イマジカ)
株式会社イマジカ、サラウンドCM研究会所属。ポストプロダクションエンジニアとして、数々のドラマや映画等で音声編集、整音を手がけられております。
濱崎公男様(NHK放送技術研究所)
NHK放送技術研究所所属。マルチチャンネル音声録音アレイHAMASAKI-SQUEAR等、数々の録音手法や高臨場感音響の研究で知られております。
審査をお引き受け下さった審査員の皆様、また豪華賞品をご提供下さった株式会社シンタックスジャパン様、株式会社エムアイセブンジャパン様、株式会社メディア・インテグレーション様、シュアジャパンリミテッド様、そしてAES日本支部の皆様、本当にありがとうございました。皆様のご協力のお陰で無事開催できましたこと、この場を借りて改めて御礼を申し上げます。
次回「サウンドアウォード」への多くの学生から作品応募、お待ちしております!
AES日本学生支部 副支部長 今村秀隆