Sound & Music Workshop vol.4 レポート!

6月14日金曜日、「AES日本学生支部 Sound & Music Workshop vol.4 これからのフィルムスコアリングとセルフマネジメント 〜ゲーム音楽・劇伴制作、いかに作るか、いかに魅せるか〜」を開催しました。

前回までは学生が制作した作品の試聴会を行なっていた本勉強会ですが、第4回目となる今回は初めてのゲストをお招きしての講演会ということで、大盛況の勉強会となりました!ありがとうございました。

講演では、フューチャーレコーズ(フェイスと日本コロムビアにより設立された合弁会社)にて音楽プロデューサーとしてご活躍されている貝塚翔太朗氏、またFinal Fantasy、Metal Gear Solidシリーズをはじめとしたヒットタイトルで作編曲家としてご活躍されている鈴木克崇氏のお二人をお招きし、実際のゲーム音楽・劇伴制作に関する事を中心に、現在の音楽業界において欠かせないグローバルな視点、及びセルフマネジメントについてお話頂きました。

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講演は貝塚氏のバークリー時代の作品上映、鈴木氏のMETAL GEAR SOLIDにおける作曲プロセスの紹介から始まり、バークリーでの授業内容、フィルムスコアリングにおける重要な要素、またゲーム作品の特徴をどのように音に反映させるか等、幅広くフィルムスコアリングについてお話頂きました。

作曲のプロセス紹介
作曲のプロセス紹介

後半は、現在貝塚氏がプロデューサー、鈴木氏が作曲家として進められているアイドルプロジェクトのお話を元に、あるメディアをサポートする作曲というものの本質について深い議論がされました。貝塚氏、鈴木氏、来場した学生の間でフランクにやり取りがされておりました。

また、日本と海外の学生の気質の違いについて、そして音楽の流通が変化している現在、事務所に所属するという選択肢以外の活躍の仕方について、その際に重要となるスキルについてお話頂きました。

盛り沢山の内容で2時間という短い時間ではありましたが、講演会後の懇親会では学生達と貝塚氏、鈴木氏とが交流し、更に深い話ができる場となりました。

貝塚翔太朗氏

バークリー音楽大学では映画音楽とギターを専攻。卒業後、日本コロムビア株式会社に入社。 同社において制作や海外への音楽配信に携わった後、現在は株式会社フューチャーレコーズにてプロデューサーとして勤務。 日本音楽の海外展開にも積極的に取り組んでおり、国内外でのプロモーション活動を精力的に行っている。

鈴木克崇氏

ハリウッドアクションを彷彿とさせるようなスペクタクルなトラックから、 心情を掻き立てるような美しいメロディとハーモニーの楽曲まで、 映像に良くマッチする音作りが持ち味。 参加作品 Final Fantasy XIII-2 Metal Gear Solid シリーズ ベヨネッタ Ace Combat Assault Horizon THE LAST STORY 他、ドラマ、アニメ等にも参加。

ご講演頂きました貝塚翔太郎様、鈴木克崇様、またご来場頂いた皆様にこの場を借りて改めて御礼を申し上げます。

次回勉強会もお楽しみに!

AES日本学生支部 支部長 今村秀隆

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