8月23日(金)〜24日(土)、東京藝術大学千住キャンパスにて、学生レコーディングコンペティション「サウンドアウォード2013」が開催されました。
今回は、東京藝術大学、九州大学、洗足学園音楽大学、武蔵野美術大学、また一般企業からの多くの作品応募がありました。
AES日本支部60周年記念イベントでは、事前審査を通過した8名のファイナリストが、「レコーディング部門」、「サウンドデザイン部門」の2つの部門で作品発表を行いました。
結果は以下の通りです。
「サウンドアウォード2013」に豪華賞品をご提供頂いた、富士通テン株式会社様、iZotope, Inc様、タックシステム株式会社様、株式会社エムアイセブンジャパン様、TC Electronic様、パイオニア株式会社様、フラウンホーファー研究機構様、オタリ株式会社様にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!
サウンドアウォード2013 レコーディング部門
最優秀賞: 滝野ますみ (東京藝術大学)
「こうこう」(5.1chサラウンド 映像作品)
賞品 ・iZotope プラグイン 「Ozone5 Advanced」
・Fraunhofer USBメモリ
優秀賞: 椎葉爽 (東京藝術大学)
「Quartet IRIS plays Desenclos’ Saxophone Quartet」(5chサラウンド 録音作品)
賞品 ・TACSYSTEM デスクトップVST/VSTiプラグインプレイヤー「SM Pro Audio V-Machine」
・Fraunhofer USBメモリ
奨励賞: 鈴木勝貴 (東京藝術大学)
「Swallow’s dance」(5.1chサラウンド 録音作品)
賞品 ・TC Electronic 同時/多弦チューナー 「Polytune」
・Fraunhofer USBメモリ
努力賞: 房野哲士 (洗足学園音楽大学)
「主よ、人の望みの喜びよ」(2chステレオ 録音作品)
賞品 ・オタリ株式会社 「GENELEC Tシャツ」
・Fraunhofer USBメモリ
サウンドアウォード2013 サウンドデザイン部門
最優秀賞: 高橋郁美 (東京藝術大学)
「DAYS LEFT」 (5.1chサラウンド 映像作品)
賞品 ・ECLIPSE スピーカーペア「ECLIPSE TD307MK2A」
・Fraunhofer USBメモリ
優秀賞: 中谷希美 (東京藝術大学)
「ちょっとヘッドホンしてみてよ」 (2chステレオ バイノーラルオーディオドラマ)
賞品 ・PreSonus DAW「StudioOne Professional 2」
・Fraunhofer USBメモリ
奨励賞: 伊藤慎一郎 (九州大学)
「モノラル」(2chステレオ 映像作品)
賞品 ・Pioneer ヘッドホン「SE-MJ591」
・Fraunhofer USBメモリ
努力賞: 大杉拓真 (東京藝術大学)
「きつね花火」(2chステレオ オーディオドラマ)
賞品 ・オタリ株式会社 「GENELEC Tシャツ」
・Fraunhofer USBメモリ
また、今回以下の6名の方に審査をお引き受け頂き、事前審査、「サウンドアウォード2013」当日審査、作品講評を頂きました。
審査をお引き受け下さった審査員の皆様、本当にありがとうございました。皆様のご協力のお陰で無事開催できましたことを、この場を借りて改めて御礼を申し上げます。
レコーディング部門 審査員紹介(敬称略):
高田英男
ビクターエンタテインメント株式会社、ビクタースタジオ長。レコーディングエンジニアとして、歌謡曲、ロック、ジャズなどのほか、芸能山城組、鬼太鼓座など幅広いジャンルの録音を手がける。スイングジャーナル誌BEST録音賞、日本プロ音楽録音賞優秀賞、ステレオ誌ポピュラー部門年間最優秀録音賞などを受賞。現在サウンドプロデューサーとして、VICTOR STUDIO HD-SOUND(高音質配信)音創りをサポート。
深田晃
Audio Engineering SocietyのFellow、英国音響家協会会員。CBS/SONY録音部チーフエンジニア、NHK放送技術制作技術センター番組制作技術部チーフエンジニアを歴任し、現在数々のCD制作及びTV番組制作に関わっている。1997年のニューヨークでのAESコンベンションでは「Fukada Tree」を発表、様々な文献で紹介されている。多くのサラウンド番組制作・国際共同制作などにも関わり、ドイツ・カナダ・アメリカ・中国などでも多数講演を行っている。受賞歴は「日本プロ音楽録音賞最優秀賞」など多数。
吉田保
株式会社ミキサーズラボ所属レコーディング & ミキシング・エンジニア。東芝EMI録音部、RVC録音部、CBS/SONY録音部のチーフエンジニアを経て、様々なアーティストのレコーディングに参加している。山下達郎、竹内まりや、稲垣潤一、大滝詠一、吉田美奈子、浜田省吾、スクエアー、松田聖子、Kinki Kids、ゴスペラーズ等、多くのアーティストの名盤と呼ばれる作品を手がけられる。
サウンドデザイン部門 審査員紹介(敬称略):
内村和嗣
NHK放送技術局制作技術センター 番組制作技術部 音声 専任エンジニア。AES日本支部役員。1982年(株)札幌映像プロダクションに入社、1995年(株)デジタルエッグに移籍、国内初の5.1 サラウンドMA室を構築させる。その後、1998年NHK入局。ここ数年は国際共同制作に多く携わり、様々なフォーマットに対応した国際的なコラボレーション制作のサウンド・スーパーバイザー、リ・レコーディング・ミキサー、サウンドデザイナー、及び放送センター内のサラウンド・ポストプロダクション・スタジオ更新に多く携わる。
喜多真一
TDKビデオセンターでサウンドエンジニアとしてキャリアをスタート。その後五反田イマジカを経て現在はソニーPCL株式会社に籍を置き活躍されている。ドキュメンタリー、ドラマ、PV、CMから、小劇場の芝居物のパッケージまで多岐に渡り手掛ける。現在は「上海万博日本産業館『宴』」上映作品のMIXを手がけるなど幅広く活躍されている。サラウンド作品は、K−1ジャパンシリーズ・ミュージカル「天使は瞳を閉じて」など。
沢口真生
サラウンド寺子屋塾塾長、UNAMAS JAZZレーベル プロデューサー/エンジニア、Audio Engineering SocietyのFellow。NHK制作技術センター長、パイオニア株式会社技術開発本部顧問を経て、現在は高品質音楽制作を行う等、録音、サウンドデザイン、サラウンド音響等多方面で絶大な活躍をされている。 近著は「サラウンド入門」(芸大出版)はじめ著書多数。