AES Virtual Vienna 2020 参加レポート【前編】

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こんにちは。先月6/2(火)~6/5(金)に渡って開催された“AES Virtual Vienna”についてご紹介します!
ウィーンと言えば音楽の都!あちらこちらから素敵な音楽が、、、、、、、、、、、、、、、、、、聴こえません!!笑 なんと、今回はオンラインでの開催で、特設のサイト上で発表やコンペが行われ、遠く日本にいながら世界中の人々の発表や議論を聞くことができました。
こんなこともあって、今回は日本学生支部からもたくさんのメンバーが参加し、レポートを書いてくれましたので、盛り沢山の前後編に渡って紹介したいと思います!

ちなみに、今回は以下の部門別に開催がありました

Paper Sessions
Engineering Briefs
Posters
Technical Tours
Workshops & Tutorials
Special Events

このレポートでは、その一部をご紹介していきます。


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AES Virtual Viennaの開始時刻(2020年6月2日18:00)ぴったりに、開始の合図とともに動画が放送されました!!

会長の挨拶の後は、世界中のAES会員から事前に集めた動画での挨拶リレーで、とてもグローバル感のあるコンテンツでした。

もちろん、我らが支部長も素敵な和装で登場!!探してみてくださいね!!!

その後は過去の各受賞者の発表もあり、終始晴れやかな雰囲気で進行されました。

動画の一部が公開されています↓
AES Members Around the World

<東京藝術大学 修士2年 竹内 朗>

さてさて、ではイベント本編に入っていきますよ〜
お次はペーパーセッション!

【Paper Sessions】
“Accuracy of photogrammetric extraction”

私はPaper Sessionsの 中で興味を持った“Accuracy of photogrammetric extraction”について紹介します。この発表は音響メーカGENELECの方の発表で、頭部伝達関数を求めるための3Dデータを動画から得ることに関する発表で、音響測定による頭部伝達関数の推定に対するメリットなどが述べられていました。頭部伝達関数の推定が容易になると、それを用いた高臨場感再生などにつながると思うので、大変興味深かったです。
このほかにもPaper Sessions ではたくさんの発表があり、日本の方の発表も複数見られました。今後のオンラインでの学会発表に向けて参考になりました。

<千葉工業大学 修士1年 加藤 弘士朗>

【Papers】

こんにちは、東京藝術大学音楽環境創造科4年の佐藤です。私は今回のAES Virtual Viennaで実際にposter発表をしていました。なので自分がどういうふうな流れで発表したかを少しお話しながらAES Virtual ViennaのPosterセッションを紹介します。

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○そもそもPosterセッションとは


AES Conference でのPosterセッションでは主にE-Briefと呼ばれるカテゴリで出された研究の発表が聴くことができます。ここでは、一般的な学会発表より気軽に研究成果を発表できるので、学生も多く参加します。

この画像は2019年の10月に行われたAES NYでのポスター発表の様子です。本来であれば、各テーマごとに30分から1時間の枠で発表します。

○論文提出
論文提出までは、今までの学会と全く同じです。大体学会日程の3ヶ月前ぐらいに発表申し込みをして、2ヶ月ぐらい前に論文を提出します。E-Briefの場合、ページ数は5ページまででした。
私が論文を提出した時は3月だったので、おそらく現地での開催はないかもなあとは思っていましたが、まさか今回の様なオンラインでの発表になるとは思っていませんでした。

○ポスター発表準備
確か5月中旬頃に今回のAESがオンライン開催になることが発表され、ポスター発表も指定するフォーマットでのオンデマンド発表になることが知らされました。
そこではPDFのポスター1枚と15分以内のポスター内容を説明するスピーチ、あと必要に応じて別途資料も添付できました(しかしこれは会場側の不備で参加者が見れなくなっていたようです)。
ポスター発表を英語でするのは初めてだった筆者は、ポスター発表用のスピーチを用意しなければならないことを知り、どうやって作ったらいいんだととても悩みましたが、指導教員方のサポートのおかげでなんとか発表できるまでにはなりました。

○ポスター発表当日以降
ポスター発表は学会当日から見られるようになっていました。他の参加者を見てみると思っていたよりもかなり日本からの発表が多く、実際に現地で開催できていたのなら、いろんな人に会うことができて面白かったのになあと残念に思いました。

さて発表に関してですが、聴取者側からとしてはいろんな人の発表を一度に俯瞰できるし(通常の学会だとセクションごとにやる日程が違うので今回のように全員の人の発表を見ることは難しい)、一人ひとりの発表をじっくりと聞けるので、とても勉強になりました。ただ発表者側からすると、オンライン学会のシステムの中にチャット機能があり、それを通じて意見を頂けるとようにはなっていたのですが、ポスター発表だけで見るとそこまで活発にその機能が使われた形跡がなくて、どれぐらいの人が発表を見てくれたのかが分からず、少し寂しかったです。通常であれば、少なからず通りがかった人や知ってる先生方が何らかのコメントをくださるのですが、オンライン上だとそういうふうに意見をもらえる機会がないのが残念な点ですね。

今回はこんなふうに自身がポスター発表をしてみての感想を書いてみました。
やっぱり今回の形式だと発表のフィードバックが少ないという点が残念でしたが、今後はなにか発表中の議論が活発になる工夫をこらした新しい発表形式で次回の学会が開催できると良いなあと思いました。

<東京藝術大学 学部4年 佐藤来>

それではここで一旦お別れです!後編へ続く!!!!!

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